賃貸物件で暮らすなら
賃貸物件

50代を迎えてライフスタイルに変化があり、賃貸物件で一人暮らしを始める方もいらっしゃるでしょう。
毎日、快適に暮らすことはもちろん、老後の貯えを作るにはどのような賃貸物件がよいでしょうか。
今回は賃貸物件の選び方についてご紹介します。

一人暮らしにはどのくらいのお金が必要?

50代は老後を見据える時期になってきました。
老後は収入の有無にかかわらず、節約しても月14~15万円の支出があるといわれています。
一人暮らしの場合、貯金はあるに越したことはありません。
しかし、現在貯金がなくても不安になる必要なく、家賃の安い所に住み替え、節約しながら貯金を頑張ってもいいのではないでしょうか。

賃貸物件はいくつまで借りられるのか

家賃の支払いに問題がなければ、賃貸借契約を結ぶこと自体、年齢は関係ありません。
しかし、加齢に伴い保証人になってくれる家族が少なくなることも考えられるので、保証会社との契約を求められるかもしれません。
少子高齢化社会によって、日本でも高齢者の単身世帯は増えており、一人暮らしを続ける人が増えています。
今後は年齢を重ねても以前より借りやすくなる可能性が高くなるでしょう。

賃貸物件の間取りについて

数字上の広さが同じであっても、間取りによって住み心地は変わってきます。
自分の生活スタイルを思い浮かべて、暮らしぶりに合わせた間取りで部屋を探しましょう。
一般的には1R・1K・1DKがおすすめです。

1R

キッチン付きの居間が1つあるだけのシンプルな間取りで、家賃が安いのが大きなメリットです。
その分、キッチンが簡易式なので、マメに料理したい方には不向き。調理中のニオイがこもりやすいのもデメリットです。
必要最低限の部屋でコンパクトに生活でき、家賃も安いため将来の貯えを作りやすくなります。

1K

独立したキッチンと居間が1部屋ずつあるシンプルな間取りで一人暮らしに向いています。
1Rと同じく家賃が抑えめなので貯金を作りやすいほか、独立したキッチンのおかげで自炊しやすく、居間とキッチンの間に仕切りがあるので調理したニオイや湿気が気になりづらいです。
1Rより快適に暮らせるでしょう。

1DK

ダイニングキッチンと居間が1部屋ずつある間取りで、家賃は比較的高めです。
広さの分、荷物が多くても室内で収まりやすく、広めの部屋でのびのび暮らせるだけでなく、寝室、趣味の部屋と専用のスペースを作れます。
予算やライフスタイルにあわせて、部屋を選ぶことで一人暮らししやすいでしょう。
一人暮らしの部屋で最も選ばれやすい間取りです。

賃貸物件の選び方

予算やライフスタイルに合わせて賃貸物件を選んでいきましょう。

予算は厳守

「いい部屋」や「広い部屋」、「最新設備付きの部屋」をたくさん見てしまうと、自分の住みたい部屋の理想像が高くなってしまいがち。
結果、予算オーバーしてしまうことになっては大変です。
「新築できれいな部屋に住めるなら、1万円くらいなら何とかなる!」などと思ってしまうのは女性に多い傾向かもしれません。
予算オーバーした家賃の部屋に住み続けるには、他の部分を削る必要が出てくるので、しんどくなってしまうでしょう。
家賃は手取り収入の30%以内に収めるのが理想的です。
良い物件に目移りして、予算オーバーしないように必ず予算内で収まる部屋を選ぶようにしてください。

内覧時はメジャーを持参

物件の内覧時は、必ずメジャーを持参すること。
気に入って契約してみたところ、冷蔵庫や洗濯機、タンスなどの手持ちの家具・家電が入らないということがあり得ます。
せっかくの新生活のスタートなのに、嫌な気分になりますよね。
このような事態を避けるためにも内覧でメジャーは必須です。
窓のサイズも測っておくと、入居時までにカーテンを準備できるので、女性の一人暮らしでは特に安心だと思います。

築年数について

築浅物件と築古物件だと、設備が充実しているのは築後5年くらいの築浅物件です。
長く住むなら築浅物件がいいですよね。
ただ、同じエリアの他の物件と比較した場合、家賃が割高になるのは仕方ありません。
とはいっても、家賃が安い築古物件の場合、耐震性や防犯性に関して不安になりますよね。
ねらい目なのが築年数は少し経過していますが、大幅にリフォームあるいはリノベーションされている物件です。
こうした物件の場合、設備や内装が新築同様になっていることが多いのでねらい目だったりします。

賃貸アパートと賃貸マンションの違いについて

アパートとマンション、両者の違いについて法的な規定はなく、違いもなかったりします。
貸主や不動産会社が判断して「〇〇マンション」「〇〇アパート」と命名しているにすぎません。
では、判断のポイントは何なのかというと、それは構造です。
一般的に賃貸マンションは階数に制限がなく、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造で建てられるのに対して、アパートは階数が2~3階程度で、木造もしくは軽量鉄骨造であるとされています。

住みたいエリアについて

住みたいエリアの決め方は、これからどのような生活をしたいのかで決まります。
お仕事をしている50代女性なら職場を中心にコンパスでぐるりと円を書くと範囲が決まってくるでしょう。
老後のことを考えるとスーパーや銀行、コンビニが徒歩15分以内にある場所だと便利です。
健康維持を考えるなら運動のために少し距離があってもいいかもしれません。

電車通勤をする場合

電車通勤なら、希望の路線や住みたい駅にこだわりがあると思います。
まず、住みたい駅の近くから探すようにしましょう。複数の路線の家賃相場をチェックして検討してみてください。
最終的に職場までにどのくらいの時間がかかるのかを基準に盛り込むといいでしょう。

車やバスなどで通勤する場合

電車以外の通勤手段の方や、在宅ワーカーの方は路線にこだわる必要がないので、より広い範囲で部屋探しができます。
駅近物件を探す必要がないので、家賃の安さを重視した部屋を探しやすいでしょう。
駅から離れるほど、広い部屋でも家賃が安く設定されるので、お得に部屋が借りられるはずです。

契約にかかる初期費用とは

引っ越しにはお金がかかります。一人暮らしでもそれなりに出費がかかるでしょう。
近年は敷金・礼金不要の物件も増えてきましたが、部屋の契約にはお金がかかるのできちんと準備しておきましょう。
初期費の内訳は以下の通りです。

次月の家賃

通常家賃は先払いです。

前家賃

前家賃は借主が安心して住むための仕組みで退去まで次月の家賃を支払うことです。

管理費・共益費

マンションなどの共有部分を管理するための費用のことで、エントランスや階段、エレベーター、ゴミ置き場などの清掃に使われます。

敷金(保証金)

家賃の未払いや破損した場所の原状回復費用に備えて、担保として預かる費用のことです。
退去時に破損などがあった場合、その差額を差し引いて返還されます。

礼金

入居時の謝礼として支払われる費用です。

更新料

賃貸物件を借りる際、契約期間が設定されており期間終了後も住み続けるための費用です。

仲介手数料

不動産会社へ取引が成立した際に支払われる費用です。

保証会社保証料

入居者に保証人がいない場合に代わって保証人を代行してもらうための手数料です。

家財保険料

火災による損害や賠償責任といったリスクに備えるために加入する保険です。

鍵の交換代

以前の入居者が使用していた鍵を新しく交換するための費用で、不法侵入や盗難などのリスクを避けるためです。

クリーニング代

外部の業者へ依頼するための費用で一般的に退去時に請求されますが、入居時に請求される場合も。

上記すべてが必要ではありませんが、物件によってはこれ以上に必要な費用が加算される場合もあります。
家賃の5倍程度の金額が初期費用としてかかると思っていいでしょう。

契約時に必要なもの

身分証明書、印鑑、収入証明書類、住民票を準備しておくと契約がスムーズです。
今どきは家賃保証会社に加入することを前提に保証人不要という物件も増えています。
ですが、家賃保証会社への加入に加えて、さらに保証人を求められるケースもあるので、困らないように保証人も確保しておきたいところです。
保証人関連で必要なものは、保証人の住民票や印鑑証明書、収入証明書、承諾書です。
なかなか頼みにくいものですが契約時に求められた場合、すぐに提出できるようにしておきましょう。

安全とセキュリティ対策

性犯罪や窃盗、覗き、盗撮など、女性を狙った悪質な犯罪が後を絶ちません。
注目したいのは発生場所で、大半が住宅内で起きているとのことです。
安心できるはずの自宅であっても気が許せないことになります。
一人暮らしの場合、何かがあっても助けてもらえない可能性が高いため、なお注意する必要があるでしょう。
自宅内への侵入を許してしまう原因として、万が一の備えが不十分だったりします。
「ゴミ出しで鍵をかけずに家を出た」「窓の施錠を忘れていた」といった、不注意だったところを突かれるケースです。
オートロックや防犯カメラのないところだと、不審者が建物内に入ってもほとんどの人が気づきません。
常に戸締りは怠らないよう、日ごろから防犯意識を高めることが大切です。

防犯フィルムで対策

空き巣の侵入経路となる窓の防犯を強化することで、リスクを軽減できます。
代表的なアイテムが防犯フィルムです。
ホームセンターで販売されている製品を窓ガラスに貼るだけで、割れたとしても侵入しにくい窓になり、防犯面を強化できます。
簡単に侵入できなければ、空き巣も犯行を諦めるしかありません。外から見えづらいマジックミラータイプだと、覗き予防の効果も期待できます。

部屋の間取りや家賃など、人によって適切なものが多く変わってきます。
費用を抑えるためにも間取りは最低限必要な部屋数に抑えるのがおすすめです。
どのような部屋に住んでも住めば都!まずは楽しく生活できる部屋を探すことが一番のポイントといえるでしょう。

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