エンディングノートを書こう

自分と家族のため

終活という言葉がよく聞かれるようになった時に、同時に広く知られるようになった言葉として「エンディングノート」というものがあります。
エンディングノートというのは自分の死後に関することや、あるいは意識を失ってからのこと、加えて認知症などになってしまい正常な判断ができなくなってしまった時のことなどを健康な内に書いておき、その意志を家族に伝えるためのものです。
これには、大きく2つの意味があるでしょう。

1つは、「自分」のためです。
例えば葬儀や介護などについて自分なりの希望があったとしても、それが伝わっていなければその通りにはしてもらえません。
もしエンディングノートに希望が書かれていたら、家族は可能な範囲で取り組もうとしてくれるのではないでしょうか。

もう1つは「家族」のためです。
遺された人の悲しみは、置いて逝く人の悲しみよりも大きいのではないでしょうか。
今はおひとり様であったとしても、かつては家族がいた人も多いでしょう。
そういった家族のために、自分のことを伝えることで、家族の悲しみを癒やすことができることもあるはずです。

どんなことを書くのか

では、エンディングノートにはどのようなことを書けば良いのでしょうか?
遺言などと違い、これには特に書かなければならないことというのは決まっていません。
自分が思いついた心配事などを書き記していけばそれが正解です。

また、エンディングノートは書き始めたらその一回で完成させなければならないものではありません。
そのため、前に書いた部分を消したり、新しく追記したりを繰り返し、より「今」の自分に近いエンディングノートを作っていくのが良いでしょう。
気負う必要はありません、面と向かって人に言えないようなことを、書面に遺す、ただそれだけの意味があります。

また、おひとり様の場合には自分の葬儀に関する情報もエンディングノートに記載しておくのが良いでしょう。
遺族や親族はそれを見て葬儀を準備することになります。

About

Categories: 最期に向けて