熟年離婚ってなに?

最近よく聞く熟年離婚とは

最近、テレビでもよく聞きますし、人によってはお近くで熟年離婚された方がいるかもしれませんが、熟年離婚という言葉を非常によく聞くようになりました。
以前よりもずっと離婚率が高くなっていますが、中でも高齢層の離婚率が高くなってきています。

お子さんが成人し、結婚されてお孫さんもできた、そして夫が定年となった時、離婚を考えるご夫婦、いえ、奥様が多くなっているのです。
結婚する時には大好き同士だった夫婦でも、長く暮らしていれば悪いところも見えてきます。

お互いに悪いところを補い合い、嫌な面があってもお子さんがいるからと乗り越えてきた、しかしだんだん悪い面を我慢できなくなってきて、その上、かすがいとなっていたお子さんが自立、さらに夫が退職し毎日一緒にいるとなると、我慢の限界となり離婚を考えるのです。
また人によってはとにかく夫が退職するまで我慢しよう、退職したら離婚して自由になろうと考える人もいます。

なぜ熟年離婚となってしまうのか

妻から切り出すことが多いという熟年離婚、なぜ長年連れ添ってきた夫婦が離婚という状態になってしまうのか、その理由を聞いてみると、色々な要因がある事がわかります。
一つは価値観の違いです。
全てが全く同じ価値観を持っているということはほとんどなく、ある程度の違いを理解しながらも、だんだんとお互いにその違いを痛感するようになり、最終的にがまんできなくなり離婚、というケースです。
結婚される時、ちょっとした価値観のずれでも、見過ごせる器量があるのかどうか、しっかり考えておく方がよさそうです。

次にこれは若い夫婦にもある事ですが、姑との関係性です。
姑との関係性が悪い状態でもなんとか我慢してきた、でもそこに退職した夫が関わってきてさらに介護問題なども出てくる、こういう状態になると何もかも自分が我慢しなければならないのかと自分の価値がわからなくなってしまうのです。
夫が姑をかばったりすればなおの事、奥様は離婚にひた走る傾向にあります。

言葉の暴力、肉体的な暴力をずっと我慢し続け、夫が退職するまで待ち望み、DVの証拠をしっかり持っておいて、熟年離婚するという方もいます。
特に精神的な暴力、言葉の暴力が大きな原因となる事も多いです。
退職されて一緒にいる時間が長くなってから、人が変わったように暴力をふるうようになったという事もあります。
夫が浮気をしているのを承知で、証拠をたっぷり集めておき、子供が大きくなってから離婚を切り出すという奥様もいます。

慰謝料・財産分与はどうなるのか

熟年離婚の原因によりますが、浮気や不倫、DVなどの慰謝料が発生するようなことであれば、100万円位から300万円くらいまでの慰謝料を請求できます。
財産分与については固有財産か共有財産、実質的共有財産かどうかで違いがあります。
結婚前から持っている財産、婚姻中自分だけの力で手に入れたもの、また親御さんから相続した財産は固有です。
自宅用のマンションや夫婦の名義で手にした財産は共有です。
自宅など名義がいずれかの名前であっても、結婚後に購入した自宅であれば共有財産としてみなします。

結婚する前から持っている財産などは分与に入りませんが、夫婦名義の財産、夫婦共有財産とみなすものについては財産分与対象となります。
奥様ももらえる権利のあるものがたくさんある、だからこそ熟年離婚して、残りの人生を自由に謳歌するという事を考える方が多いのです。

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